引っ越しの車について | 輸送料金や引越し後の手続きまとめ!
引っ越し時の車の輸送料金相場や安くする方法についてや、引越し後の自動車の住所変更などの面倒な手続きについて分かりやすくまとめた記事です。
引越し時の自動車の輸送料金について
引っ越し時の自動車の輸送については基本的には新居まで自分自身が運転して持っていくのが安くて理想です。ガソリン代だけで済みますしね。
ですが、仕事の関係で乗っていくことができなかったり、例えば大阪から北海道のように引越し距離が遠すぎて乗っていくことができない場合があるかと思います。
そういった場合業者にお願いするワケですが、引越し業者に一緒に車の配送もお願いするのと、車輸送専門業者にお願いするのとはどちらが安いのか疑問に思うかもしれません。
正直例え引越し業者に頼んだとしても、引越し業者は提携している下請けの車輸送会社に任せるだけなので、やっていることは一緒です。
それなら、紹介料として中間マージンを引越し業者に取られるよりも、直接自分で車輸送業者に依頼するのが安いと思いますよね。
でも実際話はそんな簡単じゃないんです。
引越し業者に一括で車輸送も依頼する場合、それは引越し料金の総額として計上されるので割引率が高くなり、交渉次第では引越し業者に依頼した方が安くなるケースもあるんです。
でも、結局車輸送にかかる値段は業者の言い値なので、車輸送専門会社に直接依頼した方が安い場合もあります。
なので一番確実に安くなる方法は、面倒ですが、車輸送も依頼できる引越し業者と車輸送業者の両方から見積り金額をだし比較検討することだと思います。
引越し業者から見積り金額を出してもらう時は車輸送が可能な業者が多数加入している「引越し業者一括査定」を利用すると手っ取り早く安い業者を見つけることができます。
因みに自動車だけの輸送の場合は陸送専門業者に直接お願いした方が確実に安くなります。
自動車輸送に対応している引越し業者一覧
>>上記引越し業者すべて提携している「引越し業者一括見積り」詳細
人気の自動車輸送専門業者一覧
自動車の輸送費の相場
全国の自動車陸送会社における距離別の輸送費の相場です。
近距離輸送(〜100km) | 中距離輸送(〜300km) | 遠距離輸送(301km〜) | |
---|---|---|---|
軽自動車 | 3万円 | 5万円 | 7万円〜 |
普通車 | 4万円 | 6万円 | 8万円〜 |
そして全国100社以上ある輸送会社から厳選した人気の格安業者の輸送費は下表に掲載しています。
東京から大阪へ輸送 | 東京から札幌へ輸送 | 東京から神奈川へ輸送 | |
---|---|---|---|
株式会社ゼロ | 54,000円 | 70,200円 | 21,600円 |
代行ネット | 35,532円 | 53,136円 | 14,040円 |
YTK(グッドアップ)※1 | 23,500円〜 | 37,000円〜 | 不明 |
トヨタ輸送 | 61,200円 | 77,100円 | 22,100円 |
マイカー輸送センター | 45,036円 | 60,696円 | 25,920円 |
※上表の金額は、メーカー:トヨタ 車種:IQ 車両状態:可動(公道を自力で走行可能な車両)、最低地上高15センチ以上をベースに算出しています。 ※1エコノミーコース(指定ヤード(運搬基地)に車両を自身で受け渡しする格安プラン)の価格です。
東京から大阪の陸送で最安値と最高値を比べると37,700円も違うことがわかります。
同じ車、同じ距離でもこんなにも値段が変わってくるのかというぐらい差が開いていますよね。
特にグッドアップのようにエコノミーコースを上手に使えば相場よりも半額以下で運搬できるケースもあります。
引越し時の車の売却(廃車)について
仮に「陸送費用が高い」「たいして車も使わないのに手続きが面倒」という方はいっそのこと売ってしまうという選択もあります。
特に都市部なんかで生活していると交通の便がしっかりしているので、駐車代だけ払って全く乗っていないという方は多いと思います。
型が落ちる前に高値で売ってしまい引っ越しの手間と金額を浮かせるのも一つの作戦ですね。
引越し後の手続き(運転免許証の住所変更)
運転免許証の住所変更手続き=「運転免許証記載事項変更届」は「氏名・本籍・住所」に変更があった場合必ず行われなければいけない手続きです。
道路運送車両法第12条によると、「使用の本拠の位置(=引越しで住所が変わった場合など)が変更された場合は、その事象が発生した日から15日以内に変更登録の申請をしなければならない」ということになっています。
一様法律的に違反した場合は罰金50万円となっていますがよほどでない限りそんなことはなりませんし、実際引越しして数年以上住所変更手続きをしなかったという人も特に罰せられるようなことはされなかったといのはよく聞く話です。
また、頻繁転勤する場合や1年程度で引っ越すことがわかっている場合も住所は変えなくても大丈夫です。
運転免許の住所変更をしなかった場合のデメリットも、
- 現住所の証明書として使用できない
- 免許更新の連絡ハガキが旧住所に送付される(その為更新を忘れて失効してしまう場合がある)
- 交通違反した場合旧住所の管轄の警察から呼び出しを受ける
- 免許更新手続き(切り替え手続き)を旧住所で行わなければならない
とさほど、そこまで気にする程のことはありません。
しかし、それでも法律で決められていることなので、1年程度で転勤・移住することがわかっている場合を除き、なるべく運転免許証の住所更新手続きはやっておくようにしましょう。
運転免許証の住所変更に必要な書類
- 運転免許証
- 印鑑(認印可)
- 新住所を確認できる書類
- 写真1枚
住民票か新しい住所を証明できる公的機関が発行した領収書等(電話料金・ガス代など)でもいけます。
他都道府県から引っ越してきた場合のみ必要(縦3.0cm×横2.4cm)
運転免許証の住所変更手続き(記載事項変更届)に伴う手数料は無料です。
運転免許証の住所変更ができる場所
新住所を管轄する以下の3か所。
- 運転免許試験場
- 運転免許更新センター
- 警察署の運転免許課(一部、交番でも可能)
運転免許センターでは日曜日も手続きを行っていることが多いので仕事で平日が忙しい人には狙い目です。
引越し後の車の手続き(車検証)
自動車を所有している人は、引っ越し後車検証(自動車検査証)の変更手続きも必要になってきます。
手続きを怠ったから罰せられるということはほぼありませんが「違法行為」であることに変わりはありません。期限は「住所変更後15日以内」となのでなるべくその日までに手続きを終えるようにしましょう。
また、自動車の住所を変更すると、自動車税の納付書の送付先が自動的に新住所に変わります。
車検証の住所変更手続きに必要な書類
- 申請書(OCRシート)
- 手数料納付書
- 自動車保管場所証明書
- 新住所を証明する書類
- 自動車税申告書
- 印鑑
- (委任状)
陸運局・軽自動車検査協会に置いてあります
印紙は陸運局で販売しています
車庫証明書:警察署で発行されて1ヶ月以内のもの
住民票か新住所を証明できる公的機関が発行した領収書等
陸運局・軽自動車検査協会に置いてあります
認印で可
ディーラーや代理人が申請する場合のみ必要
車検証の住所変更手続きに必要な費用
検査登録印紙代:350円
車庫証明証紙代:普通車2,500円〜2,750円、軽自動車500円〜600円
引越し後の手続き(ナンバープレート変更)
- 他都道府県県へ転出(引越し)のとき
- 同一都道府県内でも運輸支局事務所が2つ以上あって管轄が変わるとき
このような場合ナンバープレートも変更しなければいけません。
ナンバープレート代
- 軽自動車(ペイント式1,440円〜1,720円、字光式4800円〜5,200円)
- 普通自動車(ペイント式1,440円〜1,720円、字光式2,840円〜3,440円)
終わりに
車の手続きって本当面倒ですよね。
ただでさえ引越し作業で手一杯だというのに、その上陸送だとか、車の住所変更、ナンバープレート変更などで「変えたくない」という気持ちもわかります。
実際にネットで調べても住所が変わって3年以上経ってるが未だに手続きしていないという方は結構いるようです。
自動車税の納付通知も以前の住居地の税務署に新しい住所を届けておけば新居地に送られてきますし、自動車税を振り込む金融機関が限定される程度でそれ以外は特段面倒なこともありません。
むしろ面倒なのは売却する時や廃車にする時です。
一度だけの住所変更なら住民票にその前の住所が記載されているので問題ないですが、2回以上住所が変わった場合住民票ではその住所がたどれることができないので戸籍が必要になってきます。
なので戸籍の入手に戸籍地の役所へ請求する手間が増えてしまいます。
このことは例えるなら、最近都市部で多い有料の自転車駐輪場があるのに、そこに止める面倒くささと金銭的リスクの為に自転車を路駐したらダメな場所とわかってても止めてしまう心理と似ているのかも。
結局最後は自己責任ですが、数年以上長く居座るつもりなら、なるべく面倒な手続きは済ましておいたほうが無難だとは思います。
また陸送する段階でそれら面倒な移転登録手続き(名義変更手続き)を一括で代行してくれる「代行ドットネット」を検討してみるという方法も一考です。